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文章物こそXML組版

紙の本を作ると同時にXMLファイルも出来てしまう。そういうワークフローはいかがですか?
メディア木龍では、次のようなワークフローをご提案させていただきます。
こうして出来たXMLファイルを活用することで、電子書籍等、紙以外のメディアに展開したり、とりあえずストックして、後で編集し直して別の本を作るということも可能になります。

1. 見本組みを作り、組版用のXMLを設計

まず、見本組みを作り、その見本組みから、その本に合ったXMLを設計します。
この時点では、InDesignで組版するのに便利な形で作ります。

XMLファイルには、その項目がわかる名前でタグ名をつけます。見本組みから書き出したXMLファイルに上書きするような形で原稿を入力することで、XMLはわからないという人でもスムーズに入力作業ができますので、作業の効率化が図れます。

2. 入力したXMLファイルを見本組みから作ったテンプレートに読み込む

XMLのタグと、InDesignの段落スタイルや文字スタイルを結びつけることで、半自動組版ができます。
特に、章ごとにファイルを作るような長文のものでは、各章のXMLファイルの初めに、たとえば
<章柱>○○○</章柱>
というようなタグを入れることで、柱も自動的に組むことができます。

1つの章の中に複数の節がある場合には、
<章柱>○○○</章柱>
<節1柱>○○○</節1柱>
<節2柱>○○○</節2柱>
というようにタグを入れてテンプレートに読み込みます。
テンプレートにはあらかじめ各節用のマスターページを作って指定しておき、節が変わったところで該当するマスターページを適用します。

3. 校了になった時点で組版ファイルからXMLデータを書き出す

書き出されたXMLデータはもちろんInDesign向けのXMLファイルですが、これに、新たに要素を付け加えたり、見出しを属性にしたりすることで、後で加工しやすいXMLデータにすることができます。
必要な項目や形式については、ご相談のうえ作成、変換させていただきます。
とりあえずはそのまま保存しておき、後で溜まった時点で必要な形式に変換することも可能です。

4. こんな方法も

たとえば、次のようなExcelシートを作っておき、それに従って入力、うめこた氏作成のフリーツールExmlEditerを使ってこれをXMLに書き出し、XSLTでInDesign用に変換して組版するということも可能です。著者入力用にテンプレートを配布するとか、情報誌の原稿入力等に便利だと思います。

ExmlEditerは、大きい要素が同じ名前で繰り返すことは想定されていないようですし、大きいXMLの書き出しには大変時間がかかりますが、読み込みはどのようなタイプのXMLも素早くできますので、余所から入稿したXMLの分析や、XMLの構造の勉強にも力を発揮するでしょう。

また、一般書籍でしたら、次の画像のようにテキストファイルのテンプレートに直接入力したり、あるいはJepasspoというフリーツールを使ってJepaXで入力してもいいでしょう。JepaXならば、同じくフリーツールのFANTaStIKKを使ってPDFやEPUBも簡単に作れます。JepasspoとFANTaStIKKについて、詳しくはJepasspo/FANTaStIKKサイトをご覧ください。

いずれの方法でも、わかりやすい方を使ってみて、とにかくやってみると面白いのではないでしょうか。

入力フォーマットの例

学会誌の場合(Excelのシートに入力)

学会誌の例

一般書籍の場合(テキストファイルに直接入力)

一般書籍の例

学会誌のテンプレート(J-STAGE3のXML形式BIB対応)は、フリーツールのページからダウンロードできます。ツールの制約等のため、DTDへの参照や参考文献の細かいタグ付け(Excel上で分けて入力するより、書き出した後にそれぞれの項目にタグ付けする方が現実的なため)等は、書き出し後に行う必要があります。詳しくは、ダウンロード後、readmeをご覧ください。

5. XML組版のサンプルセットを作りました

InDesignによるXML組版を手軽に体験していただくためのサンプルを作りました。
下のボタンをクリック、または右クリックしてダウンロードしてください。

サンプルをダウンロードする(1.78MB) Creative Commons License
私の好きな、源氏の女君 by メディア木龍 is licensed under a Creative Commons 表示-非営利-継承 2.1 日本 License

サンプルはInDesign CS2 Windows版で動作確認していますが、他のバージョンやMacintoshでも動きます。まずはtemplate.indtで新規ファイルを開き、from_indesign.xmlを読み込んで動作を確認してみてください。このサンプルは、こうして読み込んだものをInDesign上で編集してまた書き出す等、双方向の操作を体験していただくためのものです。

サンプルを使って『私の好きな、源氏の女君たち』の改訂版を作ろうでは、このサンプルを使った改訂版の作り方を説明しております。併せてご覧いただければ幸いです。

もしわからないことなどありましたら、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。よろしくお願い申し上げます。