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その65(2002.4.24)『自負と偏見』

自負と偏見前に読んだ『ブリジット・ジョーンズの日記』がこの作品の登場人物をもとに書かれたということで、読んでみた。
作者の名前はジェーン・オースティン。学生時代に英文学史で見ただけの名前だ。さすがに歴史に残るだけあって、起承転結のメリハリがはっきりしていて、特に最後の方は目が離せなくなった。
共通の登場人物ダーシーが、最後に何をやるかはブリジットジョーンズの日記で想像はついていたが、そのとおりになったときのすがすがしさ。ハッピーエンドの作品はこれがいいところ。
この作品には欠点のある人物がたくさん出てくるが、その人々がどうやって折り合っていくか、最後にしっかり書かれている。そういう部分は身近なところだと三谷幸喜の作品を思い浮かべる。オースティン本人の生活の範囲内で書かれた作品なので、現代の日本の私達には少しわかりにくい背景があるが、主題が恋愛及び人付き合いなので、これはもう全く古くならない。
それにしても人間はなんと簡単に第一印象で人を決め付けることができることか、その悪い印象に他の人の悪意の中傷が加わればどんなに簡単に悪人に仕立てられることか。気をつけなくてはいけないと思った。


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その64(2002.4.21)chaka 

今日は銀座SWING CITYに「たつやセッション」を見に行った。
ドラムが村石さんでないのがちょっとさびしかったが、一回りスマートになった小森啓資ドラマーもかっこよく、いつもの通りの池田達也トークに爆笑しながら楽しい時間を過ごした。
その中で、今日のボーカルがとてもすばらしかった。
chakaという名前の小柄な女性なのだが、もしかしたら関西の方はよくご存知かもしれない。パンチの効いた伸びのある声で、実に楽しそうに歌う。特にスティービーワンダーの曲が得意なようで、さすが歌い慣れているのを感じた。
また、早口の詩でも全く苦にせず、当たり前のように歌うところがすごい。
トークもさすが関西人!という感じで、たつやさんが急に振ってきても、サラッと対応できる。
今日はなんだか得した気分だ。


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その63(2002.4.12)落葉の宮 

久しぶりに源氏物語。今回は、最初に柏木の妻になり、柏木亡き後、夕霧の(妻)になった落葉の宮のことを書いてみたい。
源氏物語に不幸な女性は数あれど、この人ほど気の毒な人も少ないのではないだろうか。
初めは柏木が源氏の正妻になった女三宮の身代わりに姉妹である彼女を妻にした。しかも恋のために盲目になっている柏木は、ひたすら女三宮を恋するあまり、彼女のことを「なんでこんな落ち葉のような人をもらってしまったのか」などと嘆いている。さらに、女三宮の飼っていた猫を貰い受けて愛玩している。そんな夫をもったら、その寂しさは例えようがないだろう。
柏木の死後はさらに気の毒だった。柏木の親友である夕霧に恋慕されて、また彼が無粋なために、ひょんな誤解から窮地に立たされてしまった。
実際、最初は拒否して何もなかったのに、朝帰る夕霧をみとがめられ、それを悲観した母親に死なれて頼る人も無く、宮本人がいくら拒否していても、そばについている女房たちは皆夕霧の世話になればいいと思っている始末。さらに、実際には拒否しつづけているにもかかわらず、世間には事実上の夫婦とみなされ、そのために柏木の父母に疎まれ、その上、夕霧の妻は柏木の妹という…まさに四面楚歌。
結局はなるようになった訳だけれど、このエピソードが書かれた「夕霧」という巻を読んでいるとき、まるで自分のことのように夕霧に対して腹が立つのだ。


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その62(2002.4.7)ファイル読み込み中 

「いが」で止まってしまうあのCM。ネットをやっている人なら思わず笑ってしまうだろう。
でも、こういうことは、何もCMの中だけでなく、実際にそうなってしまうこともある。
たとえば親しい人と食事中に仕事のことを考えていること、あるのではないだろうか。そういう時はきっと、顔の表情も止まっているような気がする。
実は私がそうなのだ。食事をしながら、頭の中でアーダコーダと考えている。
でも、これって一緒に食事している人には随分失礼な話である。よく恋人同士で、彼が突然無表情になったときに、彼女が気を揉み出すというパターン。別に相手に怒っているわけでも何でもなく、ただ、考え事をしているだけなのだが、彼女からみると、とてもそうは思えない。結果として、何でもないことが、大変な喧嘩となり、ついには別れ話になったりする。
彼も急に問い詰められると、とりあえず防御態勢に入って、時には致命傷とも思える言葉を彼女にぶつけることがある。いわく、「妄想癖じゃない?」「ストーカー?」。
もちろん彼が本気でそう思っているわけではなく、とりあえず自分を守るために出てくる攻撃なのだ。
でも、言われた彼女はとてもそうは思えない。
「え?私って本当にそういうところがあるのかしら。彼にそう思われているのかしら」
大変な傷になる。でも、どう考えても彼からそう思われているとは思えないので、妄想と言われようがなんと言われようが、納得がいくまで食い下がろうとする。もう一度聞けば今度はいい返事が来るだろうと期待して、また同じことを繰り返す。
2人の間に何も問題がなければ傷は深くならずに済むかもしれない。でも、その喧嘩がきっかけで、彼が「こんなことでこういう喧嘩になるのなら、お互いのために、別れた方がいいかもしれない」と思ってしまった場合、どんなに未練があろうとも、それをはねつけようという態勢に出る。
会って話をしても、彼はもう別れる態勢に入っているので、彼女が何を言っても自分がグラつくのを防ぐために、またさらに致命傷を負わせる。
彼女は納得したいだけなのだ。それと、自分に向けられた人格攻撃を訂正してもらいたいのだ。何としても。
でも、これを繰り返すと泥沼にはまる。
こういう時は、とりあえずその問題は忘れて、少し冷却期間を置いてから、新しい気持ちで会うといいかもしれない。でも、彼がもし言い過ぎた、もしくは言葉が足りなかったと思ったら、その点だけはしっかりと彼女に伝えないと、彼女はその後劣等感に苛まれるか男性不信に陥る危険がある。
これは、私自身の経験と、素人参加番組やドラマでの男性のセリフ、国会中継などで思ったことである。
私は自分が「ファイル読み込み中」になるので、それを何でもないことと見逃してくれる夫に感謝している。ときどき申し訳ないと思いながら。


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その61(2002.3.30)『想い出のスクリーン』 

八神純子の名曲『想い出のスクリーン』
この曲をたまにテレビやラジオで聞くと、胸がキュンと絞られる。
「愛しているのなら愛していると言葉にすれば良かった
少し素直な私をもう一度見つめて」
自分の気持ちを素直に伝えるのは本当に難しい。逆に、何の気負いもなく素直に自分の気持ちを言える相手というのはとても貴重で大切な存在かもしれない。
恋が終わったとき、心にくすぶってもてあました感情を、なんとか棚卸しようとする。それで気持ちが整理でき、新しい明日を見つけることができれば、それはそれでいい。
でも、心にある「想い出のスクリーン」は汚したくないな。明日のために。


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